風邪をひいたら抗菌薬(抗生物質)を飲まなければならないと思っている人も多いと思います。
しかし風邪に抗菌薬は無効・・・安易に使用してはいけません
「細菌」には効果がありますが「ウイルス=風邪やインフルエンザ」には効果がないのです。
病気を引き起こす「細菌」を破壊したり増殖を抑えたりします。
必要があって抗菌薬を処方されたときには、良くなってきたから飲むのを中止したりせず、決められた回数をしっかり飲み切ることが大切です。
前に処方され、飲み残した抗菌薬を別の機会に飲んだり、家族がもらった抗菌薬を飲むのはやめましょう✖
抗菌薬の不適切使用が続くと、体内にいる本来は無害な菌もダメージを受け、徐々に抗菌薬の効かない細菌=薬剤耐性菌に変化してしまうことがあります
薬剤耐性菌は普段は悪さをしませんが、免疫機能が低下した時などに身体に炎症をおこす感染症の原因になることがあります。
敗血症や髄膜炎などが薬剤耐性菌によって起こってしまうと抗菌薬が効かず命に関わる事態が起こり得る可能性があります
抗菌薬を必要なときに使える未来のために、今から適切に服用する習慣を身につけたいですね!!
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【監修】総合診療医・感染症医 岸田直樹先生














